口臭
口臭が気になりませんか?
会話をしている時や吐き出される息を他人が嗅いだ時に不快に感じる臭いを発していると口臭といいます。
自分の息が臭うのかは本人にはわかりにくく、とても気になりますよね。実は口臭がまったくないという人はいないのです。赤ちゃんや子供であっても口臭はあるのです。
口臭の原因ってなんでしょうか?
口臭の原因の9割以上は口腔内にあるといわれます。
口というのは物を食べたり飲んだりする器官です。食べ物を口の中にいれ噛み砕いて飲み込みます。きれいに全て飲み込んでしまえばよいのですが、口の中の隙間に食べ物のカスが残ってしまいます。
この食べ物のカスを栄養源に歯の表面で増殖した菌が「歯垢」となります。カスは口の中の細菌の力によって腐敗発酵し、口臭の原因を育てていきます。
口臭の原因となるのは、「揮発性硫黄化合物」というものが主な成分です。
「揮発性硫黄化合物」には、メチルメルカプタン、硫黄水素、ジメチルサルファイドなどがあります。
口臭の原因
口の中の口臭の原因は4つの大きな原因があるといわれます。
(1)生理的口臭
人間は完全に無臭ではありません。生理的な口臭は誰もがそれぞれ持っている臭いのことです。朝起きた直後や空腹の時や緊張した時には口臭が発生します。これはどんな人にもある口臭です。
普通の状態ならば周囲も気にならないでしょうし、本人も気づかないものです。しかし、口の中のケアを怠り不潔にしていたり、朝起きた直後や、食後うがいなどをせずに3時間くらいたった時や、緊張などで口が渇いた状態になったときには、臭いが強くなり口臭となります。口の中を清潔にすることや、食後にはうがいや歯磨きで食べ物のカスを口の中に残さないようにしたり、ガムを噛んで唾液を出すようにするなどすることで生理的な口臭は抑えられます。
(2)病気が口臭の原因
病気は口の中の病気と、その他の病気に分けることができます。しかし、口臭の原因となる病気では口の中の病気が多いでしょう。歯槽膿漏が代表的ですね。異常があるときには早めには病院を訪れ治療してもらいましょう。
(3)食べ物が口臭の原因
口臭の原因となる食べ物というとニンニクやニラなどが代表でしょう。ニンニクやニラなどによる口臭は歯磨きでは消えないこともあります。体内に取り込まれた食物の成分が血液によって運ばれ肺を経由して呼気にまじるからだそうです。時間と共に消えるのを待ちましょう。また、タバコやアルコールも口臭の原因となります。
(4)心因性の口臭
「自臭症」とも呼ばれ、口臭検査でも口臭が認められないのに本人は口臭があると思い込んでいる状態です。ストレスや精神的に不安定な場合に多く見られます。
口臭のチェック方法
自分の臭いというものは自分自身では気がつきにくいものです。口臭を自分で口臭をチェックする方法はないのでしょうか?
口臭は起床時や食前食後、あるいは口が渇いている時と、口腔内の状態によって違ってきますので、そのときどきでチェックをしてみるとよいと思います。
まず一つ目は、空のコップに息を吹き込んでみることです。
息を吹き込んだならばコップの中の息が逃げないように手で蓋をします。一呼吸をいてからその中のコップの臭いを嗅いでみるというものです。これはコップさえあれば簡単にできますね。生理的口臭はこの方法で判断できます。
二つ目の方法は、舌苔の臭いを嗅いでみる方法です。
舌の表面に白から黄色い色の汚れのようなものがついていると思います。これを舌苔(ぜったい)といいます。この舌苔は口臭の原因となります。舌苔をティッシュなどでふき取り臭いを嗅いでみるのです。臭いがあるならば周囲の人もあなたの口臭を感じている可能性があります。
三つ目に、口臭をチェックするための器具を使用してみることもできます。この口臭チェッカーでは、口臭の成分「メチルメルカプタン」という成分が呼気の中にどの程度含まれているかで口臭を判定します。判定器は周囲の空気にも反応しますので使用方法をよく読んで使用するようにしましょう。
舌苔が多量に付着している |
舌クリーニング後 |
口臭を防ぐには
口腔内に原因のある口臭がある場合には、口腔内のこまめなケアを行うことで口臭を改善することができます。
(1)セルフケア
歯ブラシ、デンタルフロスを使ってプラークを除去し口の中を清潔に保ちましょう。外出先ではマウスウォッシュなどを利用するのもいいですね。
口臭の大きな原因は、歯周病を起こす細菌によるものです。口腔内には約200種類もの細菌があるといわれます。
磨き残しがないようにていねいな歯みがきを心がけ、プラークコントロール(歯垢)をしっかり行っていきましょう。
舌の上にたまる舌苔は口臭の発生源になります。舌の表面が白色、茶褐色または黒色になってないか確認してみましょう。
舌苔が付着している場合は、舌を専用ブラシなどでお手入れすると効果的です。
(2)プロフェッショナルケア
定期的に歯科健診を受け、歯周病やむし歯は早めに治療しましょう。
また、自分に合った歯の清掃法の指導を受けることも、セルフケアを行っていくうえで大切なことです。
セルフケアではコントロールしきれない部分をクリーニングするために、定期的に歯石除去や歯のクリーニング(PMTC)を受けましょう。
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