痛みに配慮した治療

痛みに配慮した治療の取り組み

治療が必要だと分かっていても、痛いのが嫌だという理由で歯医者に行きたくない、つい先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。当院では、歯科治療の痛みが苦手、怖いという患者様にも安心して治療を受けていただくためにさまざまな取り組みを行っております。

◆麻酔のときの対応

注射を使う麻酔は誰でも嫌なものです。でも、やり方によってはできる限り痛みを抑えることができます。

麻酔はどうして痛いのでしょうか?主には以下の2点になります。

  1. 注射針を刺すときのチクッとした痛み
  2. 麻酔液を歯肉に入れるときの内圧が高まるための痛み

当院では次のように痛みに配慮した麻酔処置を行っております。

表面麻酔で注射の痛みを軽減します

表面麻酔

多くの患者様が嫌なのは、麻酔注射を刺すときの「チクッ」とした時の痛みです。この痛みを少なくするために、表面麻酔というジェルタイプの塗り薬を使用します。塗るタイプの麻酔薬なので、当然痛みはありません。表面麻酔をあらかじめ針を刺す所に塗って、ある程度痺れさせてから極細の注射針を使用することで痛みを軽減しています。

麻酔薬を体温まで温めます

カートリッジウォーマー

麻酔薬が冷たいままだと、注入した時に痛みや不快感があります。そのためカートリッジ・ウオーマーで最も痛みが少ないといわれる体温と同じくらいの37度まで麻酔液を温め、麻酔液が入ってきた時の違和感を軽減します。

電動麻酔注射器を使用します

電動麻酔器

麻酔注射をする際に痛みが出る原因の一つは、麻酔液を注入したときです。一定の速度でゆっくりと麻酔液が注入できるよう、電動注射器を使用しています。当院ではカートリッジ・ウオーマーで体温まで温めた麻酔薬を電動式麻酔器で、痛くないようにゆっくりと注入し、麻酔時の痛みを軽減します。

「極細の針」を使用します

極細の針を使用することによって、より痛みが少ない麻酔注射をすることが可能になります。当院では現在販売されている中で一番極細の針を使い、痛みを抑えるよう細心の注意を払っています。

痛くないところへ麻酔を行います

お口の中には痛みを感じやすい部位とそうでない部位があります。当院では歯科医師の経験をもとに、痛みを感じにくい部位を中心に注射針の刺入点をできるだけ少なくした麻酔を行っています。

麻酔が効きにくい理由

過去に「麻酔をしたのに痛かった」という経験があるかもしれません。どのようなケースにも有効な麻酔というものはありません。特に下記のようなケースは麻酔が効きにくいことがあります。

(1)顎骨の構造
歯の神経は根尖から入っているため、麻酔する部分の骨の状態によって麻酔の効果に差が出ます。例えば、下顎骨は骨皮質が厚く緻密で、骨小孔が少なく、骨表面から根尖部までの距離も遠いため麻酔液の浸透がしにくいために、麻酔が効きにくいのです。

(2)炎症部位の痛みが強いとき
局所麻酔液は、非イオン化型として細胞膜を通過します。その後、イオン化型になり、ナトリウムチャンネルの特異的レセプターに結合し、麻酔作用が発現します。
しかし、麻酔部位の周囲組織に炎症があると、PHが低下し酸性に傾くと非イオン化型が増加するため、有効な麻酔濃度が得られないため麻酔が効きにくくなります。

(3)腫れているとき
浮腫により組織液が貯留して、麻酔液が希釈されやすいために麻酔が効きにくくなります。

麻酔が効きにくいときはすぐに歯科医師にお知らせください。麻酔の量を増やす、時間を空けるなど適切に対処させていただきます。

◆歯を削るときの対応

齲蝕検知液

虫歯治療において最も大切なことは虫歯の診断です。初期段階の虫歯には痛みがなく、判別しにくい場合があります。当院では齲蝕検知液で虫歯の所だけ見極めて削るようにしております。可能な限り、健康な歯を削らない虫歯治療に努めています。

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【診療時間】
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